健康診断で実施する検査項目と、その意味についてご説明します。
検査結果を見る際にご参照ください。
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健診項目一覧 |
※調べたい検査項目をクリックしてください
血液検査以外
血液検査
血液検査以外 |
標準体重 | 身長につり合う体重のことで、身長(m)の2乗×22.5で計算されます。 |
BMI | BMIは、体重Kg/身長(m)の2乗で計算され、25.0以上は肥満、18.4以下は体重減少と判定されます。 |
臍高腹囲 | メタボリックシンドロームでは、腹囲が男85cm女90cm以上を異常と判定しています。 |
肥満度(%) | 肥満度は体重/標準体重×100(%)で計算されます。 |
体脂肪率(%) | 体重にしめる脂肪の重さの割合で、体内の脂肪状態を数値であらわします。 |
視力 | 裸眼視力と矯正視力(眼鏡・コンタクトを使用した時の視力)があり、視力障害を見るものです。 |
色覚 | 色覚異常の有無を調べるものです。 |
眼底 | 眼底カメラで撮影し、高血圧、動脈硬化、糖尿病などの全身性疾患の眼底変化をみるとともに、眼自体の病気や脳の病気の影響なども診断します。 |
眼圧 | 眼球の内圧を「眼圧」といい、それを測定する検査です。眼圧が低いと網膜剥離、外傷などが、高いと高眼圧症、緑内障が疑われます。 |
会話法 | 通常の会話音域での聴力障害を調べるものです。 |
オージオメーター (選別) |
聴力障害を高音域と低音域で調べるものです。聴力障害は色々な原因があり、加齢による生理的なものもあります。 |
血圧 | 血圧検査の結果から疑われる病気には、高血圧症、低血圧症、動脈硬化症、腎臓や内分泌の病気などがあります。時間、環境、測定状況など、様々な要因で変動します。起床後、就寝前に記録をとるとよいでしょう。 |
心電図 | 心臓の筋肉に起こった電気的変化を波形に現し、その様子から異常の有無、程度を見るもので、不整脈、心臓肥大、狭心症、心筋梗塞などの心臓の病気を発見する検査です。ベットにあお向けになってとる安静時心電図と、一定の運動を行い心電図をとる負荷心電図という方法があります。負荷心電図は安静心電図でははっきりしない異常が現れることがあります。 |
胸部X線 | 肺結核、肺がん、じん肺などの肺の病気や心臓大血管の異常をみる検査です。検査は数分で終わりますが、X線を使用するため、妊娠中や妊娠の可能性のある方は受けることができません。 |
喀痰細胞診検査 | 喀痰中のがん細胞の有無を調べる検査です。 |
肺機能検査 | 肺活量 息を深く吸い込み、ゆっくりと吐けるだけ吐き出した時の息の量です。 |
%肺活量 年齢、性別、身長などから得られた予測肺活量に対するその人の実測肺活量の比率です。80%以上が基準値で、79%以下では肺のふくらみが悪いことを意味し、間質性肺炎や肺線維症などが疑われます。 |
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1秒量 息を深く吸い込み、できるだけ早く吐いたときの最初の1秒間に吐き出した息の量です。 |
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1秒率 最大に息を吸い込んでから一気に吐き出すとき、最初の1秒間に何%の息を吐き出せるかを調べます。69.9%以下では肺気腫や慢性気管支炎などが考えられます。 |
胃部X線 | 造影剤のバリウムと発泡剤を飲み、食道、胃、十二指腸といった上部消化器官の内面を造営して異常の有無を調べる検査です。特に胃がんの早期発見を主目的としています。 |
腹部超音波検査 | 腹部の皮膚表面に超音波をあて、その反射波を受信してコンピューター解析により臓器を画像化する検査です。10分程度で肝臓、胆のう、腎臓、膵臓、脾臓の異常の有無を調べます。 |
腎臓、膀胱、肝臓などの病気を発見することができます。
尿糖 | 糖尿病の可能性を調べます。 |
尿蛋白 | 腎機能や尿路系の異常がわかります。 |
尿潜血 | 腎、尿路、(尿管、膀胱、尿道)等から出血有無を調べます。 |
尿ウロビリノーゲン | 肝障害や胆道閉塞等の指標となります。 |
尿比重 | 尿が薄いか濃いかを評価し、様々な病気の可能性を判断するものです。 |
尿微量アルブミン定量(クレアチニン換算値) | 初期の腎障害をみるものです。 |
沈査 | 尿に含まれる各種細胞、結晶、細菌等を調べて、腎、尿路系の病気または全身的病気の有無を調べます。 |
消化管特に大腸等からの出血有無を調べるもので、人間の血液にしか反応しませんので、薬や食物の影響は除外されます。痔や生理による血液が混じると陽性になります。
子宮頚部細胞診 | 内診は、子宮、卵巣、膣などを医師が視診・触診し、細胞診は子宮頚部や内膜の細胞を採取しがん細胞の有無や種類を調べます。 |
乳がんを早期発見する検査です。マンモグラフィ、乳腺エコーがあります。異常があった場合はさらに詳しい検査が必要です。
マンモグラフィ | 専用の器具で乳房をはさんでX線撮影を行う検査です。乳房を圧迫するため、多少の痛みがある場合もあります。腫瘤のほか、しこりとして触れる以前の小さな乳腺組織の変化や石灰化などもわかります。 |
乳腺エコー | 乳腺用の超音波診断装置を用いて、しこりの形状や石灰化のようす、腫瘍の有無などを診断します。 |
※乳がん自己チェックはとても重要です。月経が終わって1週間以内の乳腺がもっとも安定した時期に、または月1回、日にちを決めて「目で見て」「手指で触って」チェックしましょう。
骨粗しょう症の程度を調べる検査です。
血液検査 |
総コレステロール | 血液中にある様々なコレステロールの総量です。高い状態が続くと動脈硬化の原因になります。 |
中性脂肪 | 中性脂肪は主に食事から吸収され、脂肪細胞や肝臓の脂肪として蓄えられエネルギー源になります。肥満やアルコールの多飲で高値になります。 |
HDLコレステロール | 善玉コレステロールともいわれ、血管壁に付着したコレステロールを運び去る役割があり動脈硬化を防ぐ役目をします。 |
LDLコレステロール | 悪玉コレステロールともいわれ、増加すると血管壁に留まり、動脈硬化に直接関与するといわれています。 |
動脈硬化指数 | TC-HDLC/HDLCで計算され、動脈硬化を起こしやすいかどうか、その指数を調べるものです。 |
空腹時血糖と随時血糖 | 空腹時血糖は食後10時間以上で検査、随時血糖は食後10時間未満で検査します。糖代謝異常、糖尿病で異常を示します。 |
HbA1c | 過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映し、糖尿病では高値を示します。貧血等では低下がみられる事がありますので原因を調べて下さい。 |
総蛋白 | 血清中の蛋白質の総量をみるもので、栄養状態や肝障害などの指標になります。膠原病では高値になります。 |
アルブミン | 肝臓で合成される蛋白質で栄養状態や肝障害、腎障害等の指標になります。 |
A/G比 | 蛋白質の一種アルブミン(A)とグロブリン(G)の比で各種疾患異常の指標になります。 |
総ビリルビン | 肝疾患及び溶血性貧血等で高値になり、2~3mg/dlを超えると黄疸を認めるようになります。 |
TTT/ZTT | 肝疾患や膠原病で高値を示します。 |
AST(GOT)ALT(GPT)γ-GT(γ-GTP) | 肝疾患等で高値を示します。γ-GTは飲酒による肝障害をよく反映します。 |
ALP/LAP | 肝障害や胆道系障害などで異常値を示します。 |
LDH(LD) | 肝障害のみならず悪性腫瘍、心筋梗塞、膠原病などで異常値を示します。 |
CH-E | 肝細胞で生産される蛋白の一種で、肝障害、腎障害ほか各種疾患で異常値を示します。 |
IgG型HA抗体 | A型肝炎ウイルスの感染の有無などを調べる検査です。 |
HBs抗原とHBs抗体 | B型肝炎ウイルスの感染の有無などを調べる検査です。 |
HCV抗体 | 過去にC型肝炎ウイルスに感染した事があれば、(+)となります。この場合現在ウイルスに感染しているかどうかの血液検査を別途受けて下さい。 |
アミラーゼ | 膵臓、唾液腺から分泌される消化酵素の一種で、膵炎、膵癌、唾液腺疾患などで高値を示します。 |
白血球 | 各種感染症や白血病などの診断に利用します。 |
赤血球/血色素量/ヘマトクリット | この項目で異常低値を示すと、貧血と呼ばれます。逆に異常高値を示すと、多血系傾向あるいは、多血症と診断されます。 |
血小板数 | 血液凝固に重要な役割をもち、減少により出血傾向が現れます。 |
血液像 | 白血球の種類の比率で、色々な病気が疑われます。 |
MCV/MCH/MCHC | MCVは1個の赤血球の平均容積、MCHは1個の赤血球の平均血色素量、MCHCは1個の赤血球の平均色素濃度で、それぞれ貧血の種類等を判断する指標になります。 |
血液型(ABO,Rh) | ABO型とRh型の血液型を表します。 |
血清鉄 | 血液中の鉄分を調べるもので、鉄乏性貧血をはじめその増減は様々な疾患で起こります。 |
Na、K、Cl、Ca | 血清に含まれるナトリウム(Na)、カリウム(K)、クロール(Cl)、カルシウム(Ca)などを測定するもので、身体の色々な異常で増減します。 |
尿酸 | アルコールの過剰摂取や肥満等で高値となります。増加すると腎結石の原因になり、腎機能の低下を招きます。 |
尿素窒素 | 腎機能低下の指標です。消化管出血、脱水症等でも高値となります。 |
クレアチニン | 腎機能の低下により高値となります。 |
eGFR(推算糸球体濾過量) | 腎機能の低下の有無の指標となる数値で、この値が低いほど腎機能が低下していると判断されます。 |
血沈 | 赤血球沈降速度の略で、炎症や血液蛋白異常などの指標になります。 |
CRP | C反応蛋白といい、炎症で増加します。 |
ASO(抗ストレブトリジン-O抗体) | 溶血性連鎖状球菌の感染に関連のある病気の診断に利用されます。 |
リウマチ因子(RF) | 慢性関節リウマチ等の診断、経過観察に利用します。 |
TPHA/RPR | 梅毒感染を調べるものです。 |
ペプシノーゲン | 胃がん、萎縮性胃炎など低値となります。 |
PSA | 前立腺がん、前立腺炎等で異常高値となります。 |
CEA | 大腸、胃、膵、胆道、肺(腺)、子宮、卵巣、乳がんなどで異常高値となります。 |
CA19-9 | 膵、胆道、胃、大腸、肺、卵巣、子宮がんなどで異常高値となります。 |
CA125 | 卵巣、子宮、膵、胆道がんなどや子宮内膜症などで異常高値となります。 |
AFP | 肝細胞がんなどで異常高値となります。慢性肝炎等でも高値となることがあります。 |
SCC | 食道、子宮頚部、皮膚、肺(扁平上皮)、頭頚部がんなどで異常高値となります。 |
CYFRA | 肺(扁平上皮)、食道、子宮、胃、大腸がんなどで異常高値となります。 |
Pro-GRP | 肺(小細胞)がんなどで異常高値となります。 |
甲状腺機能検査 | 甲状腺ホルモン(T3、FT3、T4、FT4)と脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)と併せて測定することにより甲状腺機能の異常を判断します。 |
抗H・P抗体IgG | H・ピロリ菌は胃内に生息する菌で、胃炎、潰瘍、がんとの関わりが注目されています。ピロリ菌に感染すると抗体が作られこの抗体を測定してピロリ菌の感染の有無を調べる検査が開発されました。しかし、これが陽性でも過去か現在の感染か区別できませんので確認する必要があります。 |